1923年の9月1日は関東大震災が発生した日です。

約10万5000人もの犠牲者が出た未曽有の大災害を教訓として忘れないため9月1日は「防災の日」と定められています。

北九州市と福岡市の災害への備えです。

1日午前、北九州市役所の本庁や区役所で行われた「シェイクアウト」訓練には、職員約7000人が参加しました。

アメリカで考案された「シェイクアウト」とは「まず姿勢を低く」「頭を守り」「動かない」ことで安全を確保するとともに訓練を通じて防災への意識を高めるものです

訓練は、震度6弱の地震が起きた想定で行われ、緊急地震速報が鳴り響くと、職員は机の下にもぐりこみ、揺れがおさまるまでじっとしていました。

北九州市 危機管理課 災害対策担当・渡辺智之 課長
「いつか(災害は)必ずくるという前提で、市民の皆様も対策を進めていただきたい。心の準備をしていただきたいと考えております」

金子壮太 記者
「天神の商業施設に今日から設置されたのは、防災備蓄品の特設コーナーです」

福岡市では1日から「備蓄促進ウィーク」として福岡市内50のスーパーなどで、防災グッズを集めた特設コーナーを展開しています。

こちらの店舗では防災グッズのチェックシートを独自に作成しました。

イオンショッパーズ福岡店・山本貴博さん
「水で60分でできますので日が使えない場合とか、お湯がなくても食べられる商品がこちら」

金子壮太 記者
「水で作ったんですけど結構おいしく食べられますね」

福岡市役所では市内の各校区に備えられている、災害備蓄品が紹介されています。

簡易トイレは排泄物を自動で袋に分けて廃棄することができ、避難所での衛生環境の向上につながるということです。

福岡市 地域防災課・中村優宏さん
「福岡市においても地震が少ないと思われるかもしれないが、警固断層というSランクの断層を抱えている自治体でありますので、いつ地震が発生しても良いように備蓄を進めているところです」

福岡市は避難所の環境を改善するため今年度から3億円あまりをかけて約80台の簡易トイレやトイレカーを導入するほか、新たに簡易ベッド約3000台などを備蓄する予定です。