「ばれんやったらいいやろ、事故してないけん大丈夫」なくならない飲酒運転

福岡県では事故が発生した2006年以降、飲酒運転の検挙件数は減少傾向でしたが、コロナ以降、増加に転じ去年13年ぶりに1800件を超えました。
今年は7月末までに1706件と去年の同じ時期を822件上回っています。なくならない飲酒運転。
こうした中、過去の自分と向き合い断酒を支援する会があります。

宣誓
「一つ、私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます」
福岡県粕屋町で毎月2回開かれている断酒会。
集まるのはアルコール依存症を克服しようとする人たち。
参加者のほぼ全員が飲酒運転の経験があり、検挙された人もいます。
参加者たちが話すのは、飲酒運転に対する安易な考え方でした。
参加者
「ちょっと近いけんそこまでよかろうとか、ばれんやったらいいやろ、事故してないけん大丈夫、いいやろっていう甘い気持ちですよね」
同じ経験をした仲間の話を聞くことで「飲酒運転は繰り返さない」と強い意志を持つことができると話します。

参加者
「直接体験談を聞くことで、今までに現実味がなかったことが自分にもできるんじゃないかと思うようになりました」
参加者
「一番思うのは、被害者も加害者も両方が悲しむ結果、もうそれだけはしちゃならんって」