
事件が起きたのは9日の朝のことだった。北九州市小倉南区の平尾台を走った車の運転手から「タイヤがパンクした」という通報が警察に相次いだのだ。
「釘が見つかったのは平尾台にある片側1車線の道路です。釘はこのような道路の割れ目に打ち込まれていたということです」(RKB黒木秀弥)

っている。


県道の少なくとも2か所にあった釘のようなものは警察がすでに回収。ハンドルをとられてけがをした人などはいなかった。

私たちは被害にあった男性から当時の状況を聞いた。写真は男性の車だ。左の前輪と後輪の空気が抜け、パンクしているのがはっきりわかる。
男性は9日午前10時ごろ、吹上休憩所から平尾台自然センターの間を走行中に道路に埋め込まれた“釘”を踏んだ。すぐには気づかず、約1時間後に分かったという。

パンクした際、スペアを積んでいて自分で応急処置ができればいいが、最近は手順が分からずにロードサービスを手配する人が多いという。また、気づかずにそのまま走行してしまうと、タイヤが傷み修理不能に。ホイールの変形にもつながってしまう。
平尾台の事件では、現地修理で済んだ人、レッカーを手配した人、タイヤを数本まとめて交換せざるを得なかった人などの様々な事例が考えられる。被害総額は200万円を超える可能性もある。
警察は、何者かが故意に釘状のものを道路に立てたとみて器物損壊容疑で捜査している。
