突然の出来事に保護者からは不安の声が。
保護者
「お腹が痛いって言っていてお腹に湿疹も出ていて皮膚症状も出ているし、消化器症状も出ているという感じでした。プール掃除を5、6年生はしている。その時は何もなかった」
弟が学校に通う女性
「自分の弟がおなかが痛くなって病院に行ったというのしか聞いてない。早く原因が分かればいいなというのはあります」
市の教育委員会によりますと、授業の前に実施した塩素濃度の検査などに異常はありませんでしたが、今回の問題を受けて市内すべての小中学校などでプールの授業を一時中止としました。
原因について専門家は、検査方法に問題があった可能性もあると指摘します。
北九州市立大学 環境化学工学科 寺嶋光春 教授
「プールの隅の方だと塩素が十分に行き渡っていないので薄い濃度で出てしまうとか。塩素投入したすぐ近くだと濃い濃度で出てしまう。プールの中で塩素が十分に混ざっていないということが可能性としてあります」
市の教育委員会はさきほど、水質検査の結果について「異常はなかった」と発表しました。
問題が起きた高蔵小学校については、今年度、プールの使用を控え、学校以外のプールの使用を検討するとしています。
一方で、ほかの市立の小中学校と特別支援学校では水質検査などを行ったあと、安全性が確認できた場合は水泳授業を再開する方針です。