佐賀県が開発した暑さや害虫に強い新しいコメの品種「ひなたまる」の田植えが間もなく始まる。
去年試験栽培した農家は「病気に強く品質が抜群。収量も良い、そして作りやすい」と太鼓判を押した。
コメ不足に役立つのではないか、と意気込んでいる。
「あれだけの高温条件下のもとでも品質はしっかり」

佐賀県白石町の農家・川崎晴喜さんの苗床には今、12センチほどに伸びた新品種「ひなたまる」の苗が並んでいる。
「ひなたまる」は佐賀県農業試験研究センターが12年かけて開発した新しいコメの品種で、高温や病害虫に強いことが特徴だ。
川崎さんは去年、「ひなたまる」の試験栽培に協力し、10アールあたり600キロあまりを収穫した。
一方、県内のヒノヒカリの収穫量は近年、10アールあたり400キロあまりにとどまっている。
川崎さんは、「ひなたまる」について、猛暑が続いても品質を保つことができたと話す。

コメ農家・川崎晴喜さん
「従来の「ヒノヒカリ」は暑さで収穫量も品質も近年は全然ダメだったのですが、試験栽培をしたひなたまるは、去年あれだけの高温条件下のもとでも品質はしっかりしたものができています。これでコメ不足が解消され、農家のみなさんにとっても収量は取れるし、品質もいいので大変喜ばしいんじゃないかなと思います」