福岡市の小学校の給食で主菜が唐揚げ1つだったことにSNSで批判が相次いでいます。

福岡市教育委員会は栄養面に問題はないとする一方、検討プロジェクトを設けて改善を図る方針を決めました。

今年4月、福岡市の市立小学校で提供された給食。

主菜が唐揚げ1つのこの画像がSNSに掲載され、「少なすぎる」と、批判が相次いでいます。

批判を受けて福岡市教育委員会は11日の市議会で、検討プロジェクトを設け、改善を図る方針を示しました。

検討プロジェクトは「食育」の専門家や飲食業界で活躍する人など外部の有識者をメンバーに入れ、見栄えも含めて給食の質を向上させるアイデアを募集するということです。

福岡市教育委員会は唐揚げは60グラムで、栄養面に問題はないとしていますが専門家は大切なのは栄養だけではないと指摘します。

福岡県栄養士会 元会長 大部正代さん
「学校給食っていうのはやっぱり食教育の現場ですよね/基準は満たされていても、やっぱり食というのは、人を良くして食ですので、その見かけの良さとか含めて教育の現場っていうのは大事じゃないかなと思いますけどね」

物価高の影響で1食当たりの原材料費は10年前より2割ほど高くなっていて給食費だけでは足りないため、市がおよそ12億円、公費負担しています。

一方で今回の唐揚げ1つの献立は記録が残る1982年=昭和57年から提供していて物価高や予算の影響ではないということです。