少子化対策のひとつとして、自治体が「給食の無償化」を導入する動きが加速している。
生徒が給食か弁当かを自由に選べる「選択制」をとってきた福岡県大野城市も、無償化の実施を決めた。
給食を選択しない家庭には現金を支給するという。
昼食を抜く「欠食」の問題が度々指摘されてきた選択制給食だが、無償化しても解決にはつながらないという声もあがっている。
「ランチ給食」「弁当持参」「パン購入」選べる選択制
福岡県大野城市の大野中学校。

給食の時間、生徒が運んでいるのは民間業者のデリバリー弁当で大野城市では「ランチ給食」と呼ばれている。
大野城市は、小学校はみんなで同じ給食を食べる「全員制給食」だが、中学校は「選択制給食」。

生徒たちは「ランチ給食」か弁当の持参、それにパンの購入という、3つのパターンから昼食を選択することができる。
生徒
「お母さんの手作りの弁当を食べると授業もがんばろうと思う気になれるのでお母さんに弁当を作ってもらっています」
生徒
「いつもは弁当を持参しているけど、おいしそうなときはパンを頼みます。ポテトサラダパンが大好物です」