大雨や地震などの災害が発生した際に、迅速な初動対応にあたるための訓練が29日朝、福岡県庁で実施されました。
職員を抜き打ちで呼び出し、いざという時に備える訓練です。

「6時45分になりました。地震が発生しましたので、職員呼び出しシステムにより自動呼び出しを行ってください」
馬場遼太郎 記者
「今、緊急初動班の呼び出しメールが送られました。職員の方は何分で到着するのでしょうか」

福岡県庁の災害対策本部で行われた初動対応訓練。
北九州地方で震度6弱の地震が発生したという想定で「緊急初動班」に一斉の呼び出しがかかります。
災害が発生した直後の情報収集にあたる「緊急初動班」は、県庁の近くに住む職員約70人が指名されています。
職員たちは県庁に到着すると、足早に災害対策本部へ向かいます。

記者「メールが来たときは何をしていましたか?」
県庁の職員「まだ、寝ていました」
29日の訓練では最も早い職員で呼び出しから18分後に県庁に到着しました。

最初に到着した職員
「(朝食は)食べる時間はなかったので、手元の近くにあったお菓子だけ食べて来ました」

到着した職員たちは福岡地方や北九州地方など4つのエリアに分かれて被害情報の収集や自衛隊などの支援態勢を聞き取りホワイトボードに書き込んでいきました。

福岡県・防災企画課 前原美穂 企画監
「災害はいつ起こるか分かりませんので、そういった時に迅速な情報を収集するといった初動訓練は非常に重要なものと考えています」
この訓練は災害時の初動対応を確認する目的で、阪神淡路大震災が起きた1995年から毎年実施されています。