生後2か月の次男を激しく揺さぶるなどして、脳に重度の障害を負わせたとされる福岡県警の元巡査長の裁判です。

福岡地裁は「抵抗できない乳児に強度の暴行を一方的に加えた」などと指摘し、懲役3年6か月の判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、嘉麻警察署の元巡査長の男は、3年前、自宅で生後2か月の次男を激しく揺さぶったうえベッドの上に落とし、脳に重い障害を負わせたなどとして、傷害の罪に問われました。

福岡地裁の西木文香裁判官は、「父として看護や養育すべき立場であるにもかかわらず、抵抗できない乳児に強度の暴行を一方的に加えた」などと指摘。

その上で「子供は回復の見込みのない重い障害を負ったうえ意識が戻ることもなく、人工呼吸器を外して生活できない状態となった」などとして、男に懲役3年6か月の判決を言い渡しました。