かつて映画の名場面やスターを描いた手描きの絵看板が並んでいた中洲地区に新たな作品がお目見えです。
絵看板が飾られる博多座で8日、完成披露式が開かれました。

お披露目されたのは9日から博多座で上演が始まるミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の絵看板です。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、帝政ロシア時代を舞台にしたミュージカルで、主人公の「テヴィエ」役は森繁久彌さん、西田敏行さんを経て2004年から市村正親さんが務めています。
絵看板の披露式には、市村正親さんと妻の「ゴールデ」役を演じる鳳蘭さんのほか制作した看板画家の中村高徳さん(80)も参加しました。

主人公「テヴィエ」役・市村正親さん
「絵看板に支えられて今までとは違ったパワーが出せるような気がしております。長年役者を続けてきて本当によかった」
博多座がある中洲地区にはかつて多くの映画館が建ち並び名場面やスターを描いた手描きの絵看板が街に彩りを添えていました。
看板画家の中村さんの作品が中洲地区に飾られるのは27年ぶりだということです。
看板画家・中村高徳さん
「機械は全く無い。フリーハンドで全部で描いております。若い人にはこういう絵看板があったということを見てもらいたい」
中洲の街に久々に登場した絵看板は、8日から「博多座」で見ることができます。







