長崎県壱岐沖で起きた医療用ヘリコプターの死亡事故で、機長が、「自分の操縦ミスではない」などと話していることが海上保安庁への取材で新たにわかりました。

6日午後1時半、長崎県の対馬空港を離陸した医療用ヘリコプターが消息不明となり、その後、海上で転覆しているのが見つかりました。
乗っていた6人のうち、患者のモトイシミツコさんと付き添いのモトイシカズヨシさん、医師のアラカワケイさんが心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。

この事故をめぐり男性機長が、「自分の操縦ミスではなく、着水するためのフロートは手動で出した」と話していることが海上保安庁への取材で新たにわかりました。
海上保安庁の調査では、周辺の管制塔がヘリコプターが着水した時に自動的に発信される遭難信号などを受信した形跡は確認されなかったということです。
また、エンジンやローターなどには大きな損傷は見られず、海上保安庁が機体のトラブルやバードストライクの可能性もあるとみて詳しく調べています。