◆「障害者差別解消法」の対象に
こうした被害を無くすため、2016年に「障害者差別解消法」が施行され、吃音もその対象となりました。発表機会の免除など合理的な配慮を受けられるようになったものの、周囲からのからかいや日常生活に不安を抱える人は少なくありません。

自身も吃音をもちながら、これまでに600人以上の患者を診てきた菊池良和医師。外来に訪れる高校生のうち、3割ほどが不登校だと話します。
◆吃音の支援は「待つこと」

菊池良和医師「教育の一環とし『て、世の中いろんな人がいる。上手くしゃべれない人もいる。上手くしゃべれなくても、その人の話を最後まで聞きましょうね』と先生から話すと、ほとんどの吃音の方のいじめというのは収まります。吃音の支援は簡単なんですよ。吃音の支援は待つことなんですけど、待つということは本人の存在を認めていることと思ってほしい」
「待つこと」、きょうから始めてみませんか。
◆「一緒に友達として遊んでほしい」

泰丞くん「区別や馬鹿にしないで、一緒に友達として遊んでほしいです。吃音で馬鹿にされても無視して歩んでいける人生になりたい」

母親の亜沙美さん「この子にとっては一部と思っているし立派な個性とも思うし、私は共存していくしかないかなと思っている。無理に治せと思わないし治してほしいとも思わない。あとはこの子自身が、この子の体の一部として過ごして行けたらなと思って、堂々と、とりあえずしゃべることをやめないでほしいというのが私の願いです」








