言葉に詰まったり、同じ音を繰り返したりする「吃音」をもっている人は、100人に1人いるといわれています。「吃音」への理解が十分とは言えない現状に、生きづらさを感じている人もいます。
◆「吃音」多くは2歳~5歳で発症

福岡県桂川町に住む小学3年の永松泰丞くんです。泰丞くんには、話すときに言葉がなめらかに出てこない「吃音」があります。「吃音」は、2歳から5歳の間に症状が出ることが多いとされていて、泰丞くんも保育園の時に症状が出始めたといいます。

母親の亜沙美さん「3歳くらいで保育園の時に、最初は本当に連発で繰り返す感じ。ぼぼぼぼくねとか、最初そこまで気にしてなかったんですけど、ひどくなってきて、正直テレビの真似か何かしていると思ったんですよ」

泰丞くん「(Q自分でちょっと話しづらいなと気づいたのは、いつ頃気づいた?)5歳か4歳くらいの時に気づきました。(Q声が出にくい時の体の感覚は?)力が入ったりして無理やり言葉を出させようとしている感じです」
◆緊張すると症状が顕著に
特に、緊張したときに「吃音」の症状が顕著に現れ、それがきっかけで、周りから心ない言葉を浴びせられたこともあったと話します。

泰丞くん「例えば『なんでお前そんなしゃべり方なん』とか、『なんでそんなにつまずくん』とか言われていました」

母親の亜沙美さん「友達に馬鹿にされたり真似されたりしたら、帰って来たときに、ものすごく分かるんですよ。へこんで帰ってきて『そのしゃべり方癖になるけん止めたほうがいいばい』とか逆の心配をしてくるんですよ。『治したほうがいい』と。でも、この子にとって治っていたら別に苦労してないし」







