「捕獲率あげたい」青森県から訪れた猟友会のメンバー

この日の受講生は青森県の猟友会のメンバーです。

寒さが厳しい青森県では、イノシシは100年以上前に絶滅したとされていました。

しかし2017年度に農作物の被害が確認されて以降、イノシシによる被害は、増加傾向となり対策が急務となっています。

このため青森県は猟友会からメンバーを選抜して和田さんの技術を学んでもらうことにしたのです。

青森県猟友会 狩猟指導員 関川明さん「青森県でも南の方からシカなりイノシシなりが入ってきて農産物の被害ひどいんですよ。ぜひ、九州の方のイノシシの捕獲の技術を学ぼうと。捕獲技術を上げて青森に持って帰って、捕獲率を全部上げていこうというところですね」

罠にかかった40キロ台のイノシシ

メンバーと和田さんはまず、1週間前に仕掛けた罠を見に山に入りました。和田さんの罠には40キロ台のイノシシがかかっていました。

和田三生さん「いまちょっと見ますと小さいですね、昨年産まれて遅生まれです」

和田さんは受講生に説明しながら安全な回収方法を実演します。

和田三生さん「ここでこういう風にしてこうします」

和田さんの技を学び取ろうと受講生たちの表情は真剣そのものです。

イノシシが捕らえられたことで近くの住民も安堵しました。

周辺住民「2日間前にものすごい大きいイノシシをあそこで見て、危ないねって話してました。ありがたいです」