竹下景子さん、檀ふみさんと共演

神戸:有希子さんに障害児の療育への取り組み方を教えた役に、檀ふみさん。嘉成さんの小学校の校長役として、竹下景子さんが出演しています。なかなか有名な方々が一緒に映画に出ていらっしゃる。

小林:本当に緊張しました。私が演じるお母さんを導いてくれる役どころだったので、撮影の時は非常に和やかな雰囲気を作ってくだいました。

神戸:竹下景子さんの声を聞いてみましょう。

竹下景子さん:「脳の中で、ある部分が傷ついている」「障害を持っている」という事実は、もちろんあるのは分かりますけれど、でも人間はそれだけで何か諦めてしまうべきじゃない。この映画がもっともっと広く皆さんに知られることで、また新しい道がそこから開けていくんでしょうね。そのことに、すごく期待をしています。

小林:自閉症の療育には、障害のあるなしに関わらず「たくさんの学び・気づきがある」と、私が演じた有紀子さんはおっしゃっていたそうです。それを皆さんにお伝えしたいと願いながらも、やはり病で叶わなかった。この映画を通じて、お母さんの有紀子さんの思いを受け取っていただけたらうれしいな、と思います。

青の色遣いが印象的な映画

【福岡・佐賀での上映】
1月31日(金)~TOHO シネマズ福津(福岡県福津市)
2月7日(金)~THEATER ENYA(佐賀県唐津市)

◎神戸金史(かんべ・かねぶみ)

1967年生まれ。毎日新聞入社直後に雲仙噴火災害に遭遇。東京社会部での勤務後、RKBに転職。やまゆり園事件やヘイトスピーチを題材にしたドキュメンタリー映画『リリアンの揺りかご』(2024年)は各種プラットホームでレンタル視聴可。ドキュメンタリーの最新作『一緒に住んだら、もう家族~「子どもの村」の一軒家~』(2025年、ラジオ)は、ポッドキャストで無料公開中。