空気が乾燥して火災が起きやすくなる冬のシーズン。
避難できるまでの時間は火災発生から3~5分といわれています。
自分の家から火が出た場合、どのように身を守ればいいのでしょうか?
特に避難に時間がかかるといわれるのがマンションなどの集合住宅です。
煙のスピード 1秒に3~5メートル

住宅を包み込む激しい炎。1月8日に福岡市南区の住宅で起きた火災です。
23日には福岡市中央区のマンションの一室が全焼する火災が発生。80代の夫婦が死亡しました。
空気が乾燥し、火を使う機会も多い冬に相次ぐ火災。福岡県内では去年12月から今年1月23日までに200件発生しました。
あわせて15人が死亡、けが人も37人にのぼっています。

消防庁によりますと、建物火災で死亡した人のうち、住宅火災で死亡した人の割合は9割以上。
煙を吸って「一酸化炭素中毒」などに陥り、逃げ遅れるケースが少なくないといいます。

福岡市消防局 予防部予防課 杉野正裕 課長「煙というものは縦方向には1秒間に3メートルから5メートルの速さで上がっていきます、煙を吸わないためにも低い姿勢で鼻や口をハンカチ等で、もしくは袖でふさぐなどして低い姿勢で避難していただくのが大事になります」