マイナ保険証でトラブル多発

医師や歯科医師が加盟する福岡県保険医協会と歯科保険医協会は、今年8月からおよそ2か月間、県内の698の医療機関でマイナ保険証に関するアンケート調査を行いました。

その結果、マイナ保険証のトラブルや不具合があったと回答した医療機関は74.2%にものぼりました。

このうち最も多かったのは「旧字体などが表示されない」というトラブルで361件。

次いで「カードリーダーの接続不良・認証エラー」が282件ありました。

このほか「他人の情報が紐づけられていた」というトラブルも確認されています。

医療機関にとっても「大きな問題」

宗像市内の外科医院です。

旧字体などが「黒丸」となり表示されないことは、医療機関にとって大きな問題だといいます。

林外科医院 林裕章 理事長
「やっぱりカルテを作る際に●(黒丸)だと作れないんですよね。名前が●(黒丸)で出るということも、やっぱり非常に時間をとられる原因になります」

政府は、現行の保険証について12月2日以降も最大1年間、有効期間内であれば使用できるとしています。

「資格確認書」とは?

また、マイナ保険証を取得していない場合、保険証の代わりに交付される「資格確認書」が利用できます。

「資格確認書」は、マイナンバーカードを取得していない人などに、12月2日以降、健康保険組合などの保険者から順次、発行されることになっています。申請などは必要ありません。

また、来年春からはスマホ搭載のマイナ保険証の実証も始まります。