福岡県糸島市で今年9月から11月にかけて、寺や神社のさい銭箱からさい銭などが盗まれる事件が相次いでいます。

手口などから警察は、同一犯による犯行の可能性もあるとみて、捜査しています。

寺の扉の「南京錠がなくなった」

福岡県糸島市の多久地区。

田園風景が広がるのどかな場所にある小さな寺で、事件は起きました。

寺を管理する男性「錠前がなくなって、この状態で施錠されていました」

男性によると11月4日、寺の扉に取り付けられた南京錠が無くなっているのが見つかりました。

建物の中にあるさい銭箱を調べてみると8月中旬から2か月半ほどの間に入れられたさい銭もなくなっていたということです。

寺を管理する男性「11月1日の日に、おさい銭があがっていたのを確認したのを、こちらの方のさい銭箱に入れたのは事実なので、それもなくなっています。いくら入っていたか分からないんですけど、さい銭が無くなったんだろうと」

前夜に目撃された不審な人物

被害が発覚する前日の夜、近所の住人が寺で不審な人物を目撃していました。

寺を管理する男性「ライトで、中を物色するように照らしているような光景は、こちらの窓越しなんですけれど、目撃されたと言われてますけどね」

不審な人物はその後、自転車で走り去っていったということです。

寺を管理する男性「そういう被害に遭ったっていうことで、無念さというか悔しい残念な思いはあると思います」

警察によりますと、糸島市内では今年9月末から今月にかけて、寺や神社のさい銭箱を狙った窃盗があわせて9件確認されているということです。