参加できなかった中体連「羨ましそうに見ているしか・・・」

クラブチームである「太宰府U14」は、これまで中体連の大会に出場することはできませんでした。

太宰府U14バレーボールクラブ 高田政樹 代表
「クラブチームで活動する子どもたちは、友だちが中体連に出ているのを、上のギャラリーから応援する、羨ましそうに見ていることしかできなかったんです」

しかし去年、国が部活動の地域移行を進めたことに伴い、福岡県では軟式野球やサッカー、バレーボールなど19の種目でクラブチームが中体連の大会に参加できるようになりました。

太宰府U14バレーボールクラブに所属する古賀颯和さん(中2)
「自分も出たいなと思っていました。中体連の大会に出場できてうれしい」

颯和さんの母 古賀渚さん
「試合をさせてもらう中で、たくさん学ばせてもらってることがあって、とてもありがたいなと思っています」

太宰府U14バレーボールクラブ 高田政樹 代表
「やっぱりクラブチームで集まって中体連の試合に出られるっていうのは、同じ中学生なので価値があることじゃないかなと思います」

「違和感」感じる学校関係者も

ただ、長年、部活動に携わってきた学校関係者の中には複雑な思いを抱えている人もいます。

福岡県内の公立中学の校長で、筑紫区新人バレーボール大会の会長を務める平野善浩さんは、クラブチームの子どもたちが参加することについて「違和感がある」と話しました。

筑紫区新人バレーボール大会・会長  野善浩さん
「やっぱり最初は違和感はありますよね。『あれ、なんで学校の中にクラブチームが入ってくるのかな』っていう違和感はあるとは思います。慣れていくしかない。そういう受け皿やシステムができつつあるのはいいんじゃないかなと考えています。」