「ペットボトル症候群」主な症状は「倦怠感」「吐き気」など

嶋田病院糖尿病内科部長 赤司朋之医師「家族の方に糖尿病のある方や糖尿病の素因などを持っていた人たちに起こりやすい症状ではありますが、ソフトドリンクをたくさん飲み過ぎた場合など、血糖値が上がることによって、おしっこがじゃんじゃん出て、脱水状態になりますので、喉が渇いてまたペットボトルを飲む。そうすることによって更なる高血糖になる。血糖値が上がりやすくなるということは当然、糖尿病が発症しやすくなる。ペットボトル症候群が引き金となって、ひどい脱水状態になって、本当にひどい時には意識が飛んでしまうようなこともあります。」

ペットボトル症候群の主な症状は、「倦怠感」「吐き気」「イライラ」「体重減少」などです。
糖尿病が急激に増悪するときの原因のひとつで、重症化すれば意識障害を起こすこともあるということです。

嶋田病院糖尿病内科部長 赤司朋之医師「3.3グラムの角砂糖で考えると、コーラやサイダーなどには16個~18個分ぐらい、スポーツドリンクだと7個~10個の角砂糖が入っているということになります。夏の間、水分をしっかりとるということは一番大事なことだと思いますが、ジュースとかかき氷とかアイスクリームとか、そればかりで水分をとるような習慣はなるべくつけないようにしておく。一番良いのはカフェインがほとんど入っていない麦茶だと思います。」
ただ、ジュースやスポーツドリンクを飲んではいけないということではありません。
汗をかくスポーツなどを行うときは1日1リットル程度にするなど量に注意すれば良いそうです。