強く否定した「知人の女との共謀」

検察側が起訴状を読み上げたあと、裁判長に起訴状の内容について「違うところはありますか?」と問われると、辻和美被告は「強盗殺人について、岡村さんと共謀したというのはありません。殺意をもってというのも違います」と、小さく、そして低い声でぼそぼそと述べた。

裁判長「首を圧迫したことについては?」

辻和美被告「それも違います」。

裁判長「殺害はしていませんということですか?」

辻被告「はい」

終始、聞き取れないほどの小さな声で答えた辻和美被告だが、知人の岡村恵美被告との共謀を否定した時は、前のめりで力が入っているように感じた。