去年1月、JR博多駅前で元交際相手の女性を待ち伏せしてつきまとったうえ、包丁で刺して殺害したなどとされる男の裁判員裁判が17日、福岡地裁で始まりました。

初公判で男は、「待ち伏せしていない」などと起訴内容を一部否認しました。

夕方の人通りが多い場所で起きた突然の凶行

去年1月。事件は、多くの人が行き来する夕方の時間帯に起きました。

JR博多駅前の路上で会社員の川野美樹さんが包丁で複数回刺され、殺害されたのです。

事件の2日後に逮捕された元交際相手の寺内進被告。

起訴状によりますと寺内被告は、JR博多駅前の路上で元交際相手の川野美樹さんを待ち伏せしてつきまとい、包丁で複数回刺して殺害したとして、殺人とストーカー規制法違反、銃刀法違反の罪に問われています。

交際するも長続きせず ストーカー行為が始まったか

当時、飲食店で働いていた寺内被告は、系列店でアルバイトをしていた川野さんと出会って交際したものの長くは続かず、その後、寺内被告のストーカー行為が始まったとされています。

事件の2か月前には、警察からストーカー規制法に基づいて、川野さんへのつきまといなどを禁止する命令が出されていました。