毎年のように豪雨災害が発生する近年の日本。
温暖化の影響が指摘されていますが、災害に強い街をつくるにはどうしたらいいでしょうか。
ヒントのひとつになる取り組みを行っている地域があります。
山の麓に住宅地約300世帯が住む
梅雨入りを控えた6月初旬、福岡県北九州市若松区畠田で防災訓練が行われました。

約300世帯800人が住む畠田地区で年に1回実施しています。
雨の中、約150人が参加。地区の人が次々と集まり、集合場所となっている公民館に向かいました。

参加者「うちの家はもうちょっと山の方の上の方なので、いつどうなるかわからないのでこういう訓練があるのはありがたいですとっても」
参加者「1年に1回訓練があることで考える時間がみんなできるというのがいいんじゃないかと思います」
地区の約半分が土砂災害警戒区域

山の麓に住宅地が広がる畠田地区は、2013年に地区の半分ほどが土砂災害警戒区域に指定されました。
ごく一部ですが、土砂災害特別警戒区域の場所もあります。しかし、この年の防災訓練の参加者はわずか4人にとどまっていました。