多額の費用や不透明な運用が問題になっている福岡県議会の海外視察。
10日、日本維新の会福岡県議団が改善を求める要望書を議長に提出するはずだったが、議長が“急な公務”を理由に、直前で面会をキャンセルした。
公務の内容は明らかにされていない。
詳細を明らかにしようとしない県議会の体質がまた、露呈した。
日本維新の会福岡県議団からの連絡
日本維新の会福岡県議団から記者クラブに連絡が入ったのは、6月9日(日)午前11時40分ごろのことだった。
福岡県議会の海外視察の問題をめぐり10日、日本維新の会福岡県議団の3人が香原勝司議長と面会し改善を求める要望書を提出することになったという。ついては取材をしてほしいという内容だった。
税金での海外視察 人数も費用も過去最多に

岡県議会では、昨年度の海外視察費と派遣された議員数が過去最多となった。
コロナ禍で視察を行わなかった2020年度と2021年度を除いた2019年度から昨年度までの実質3年間で、計23回の海外視察を行い、その費用は約2億8500万円にのぼっている。
しかし、福岡県議会では視察内容について報告書を作成する義務がなく、詳細はHPでも公開されてないうえ、費用の上限もない。
多額の視察費の原資は税金である。こうした不透明な運用ルールに疑問の目が向けられ現在、県議10人で作るプロジェクトチームが見直しを進めている。