福岡県田川市の中学3年生が自殺し田川市教育委員会は18日、いじめが原因だった可能性があるとして調査すると発表しました。

学校と教育委員会は「対応が不十分だった」として遺族に謝罪しています。

今月5日に自殺 いじめ被害訴え不登校の男子生徒

田川市教育委員会・小林清教育長
「かけがいのない生徒の命を守りぬくことができなかったこのことは、本当に心からおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」

田川市教育委員会によりますと、今月5日、田川市の公立中学校の3年生の男子生徒が自殺しました。

男子生徒は去年11月以降、「友達にからかわれる」などといじめの被害を訴え不登校の状態でした。

田川市教育委員会学校教育課・毛利真亨課長
「(男子生徒は)始業式に登校すると話をしておりましたが4月5日の始業式当日は登校することができずそのまま帰らぬ人となりました」

”重大事態”認定せず 学校と教育委員会が遺族に謝罪


亡くなった男子生徒の11月以降の欠席日数は国が「いじめの重大事態」の目安とする「年間30日」を超えていましたが、学校は重大事態に認定せず教育委員会に報告していませんでした。

学校と教育委員会は対応が不十分だったとして今月16日、遺族に謝罪したということです。