台風16号は熱帯低気圧に 次の台風発生は?

気象庁台風情報(気象庁HP)

18日午後3時にトンキン湾で発生した台風16号は、20日午後9時にトンキン湾で熱帯低気圧へと変わりました。

気象衛星ひまわり(赤外画像)

北上して華南に達したあと再び南下していましたが、それほど発達することはなく、台風だったのは2日と6時間でした。

気象衛星ひまわり(赤外画像)

衛星画像をみると、日本周辺の北西太平洋の海域には、すぐに次の熱帯低気圧や台風になりそうな雲のまとまりは見られません。

アメリカ軍合同台風警戒センターの情報でも、北西太平洋海域には監視対象となっている雲域はありません。

赤道すぐ南の太平洋には、黄色い〇で示された監視対象となっている雲のまとまりがあり、今後、熱帯低気圧として発達する可能性はありますが、これが赤道を越えて北半球にやってくることはありません。

今年の台風発生数は平年よりも少ないか

台風の発生数(2022年までの確定値と2023年の速報値)(気象庁HP)

2023年はこれまでに16個の台風が発生しています。今年前半は台風の発生が少なく、8月に立て続けに発生しましたが、普段なら最盛期である9月は史上最少タイの2個しか発生しなかったこともあり、平年に比べると少なくなっています。

台風の発生数(2022年までの確定値)(気象庁HP)

ここ30年の間では、年間の台風発生が20個に届かなかったのは1994年(16個)と2010年(14個)の2回しかありません。

月別の台風発生・接近・上陸数の平年値(気象庁HP)

30年間(1991年~2020年)の平均では、年間に発生する台風の個数は平均で約25個となっています。今年はこれまでに16個発生していますが、この先、11月、12月に平年並みの個数が発生したとしても年間の発生個数は平年よりも少なくなりそうです。