ヨーロッパ&アメリカの進路予想にも変化 西日本に接近のおそれ
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきがどのようになっているのでしょうか。

アメリカ海洋大気庁の数値予報モデルの結果です。進むコースのバラツキが大きくなっていますが、数日前よりも東シナ海、そして九州付近を北上する計算結果が多く示されています。

ヨーロッパ中期予報センターの台風6号に関するアンサンブル予想です。ラインの1つひとつが計算結果です。沖縄付近に来たあとの進路予想がバラバラとなっています。中国大陸に進む予想もあれば東シナ海を北上する予想、また九州方面へ進む予想などバラバラです。それだけ進路予想にブレ幅が出ていることを示しています。

まずは沖縄方面で台風へ警戒する必要がありますが、その後は台風6号の進路次第にによっては今週末以降、全国的に天気の傾向がガラッと変わる可能性があります。
まだ進路予想にかなりブレ幅がある段階ですので確定的なことは言えませんが、沖縄以外でも台風の影響が出てくる可能性も出ています。最新の台風情報にご留意ください。