梶谷さんの母親
Q恭暉さんが行方不明となって半年ですー
「春には帰ってくると、私自身言い聞かせて目の前にある生活を踏ん張っていましたが、あっという間に半年となり、わが子がいない現実を受け入れられないままでいます。いまでも、夕飯を作っていると外から帰宅してきた時の『かあさん腹減った〜』や、『ただいま〜』の声が聞こえてくる様な感じがしたり、スーパーで小さい男の子とお母さんを見る度に、幼かった息子の様子を思い出し、今はいないという現実に寂しさと涙が溢れます。わが子の顔を半年もみれなくなると考えてもいませんでしたから」
「恭暉の部屋でノートや写真を見ると涙が出て苦しくなり、部屋をまだ、片付けられないままでいます。生まれてから、今まで、病気も無く、身体も丈夫に育ちました。私とは離れて暮らした事もなく、突然姿がなくなり、恭暉が居ない日常を過ごしている自分が母として許せないときもあります」
「居場所が判れば直ぐにでも飛んで行き、探しに行きたいのです。しかし、どこにいるかさえも解らず、ただ、帰りを待つ事しかできない無力さを実感しています。小さい時から、曽祖父のシベリア抑留の体験や曽祖母の広島呉女学生動員の体験話を聞かせ、恭暉には命の大切さについて話をしてきましたから、必ず元気でいると信じています」
Q広島の人に向けてー
「5/3に広島駅で1日、声がけした際には、通りがかりの広島の方がお茶を差し入れて下さったり、『ニュースで見て知ってるよ、頑張って』と声をかけて下さって、とても勇気づけられ、大変感謝しております。もし、皆様の周りに似たような姿をみかけたら、間違いでも構わないので、まずは警察へ連絡をお願いします」