平和実現に向けて貢献した人に贈る「谷本清平和賞」に広島市立基町高校が選ばれました。

谷本清平和賞は、被爆者支援に尽力した故・谷本清牧師の遺志を継いで「ヒロシマ・ピース・センター」が1987年から、毎年選んでいます。

今年は被爆者から聞き取った体験談を基に、2007年から「原爆の絵」を描き続けている基町高校普通科創造表現コースが選ばれました。

「原爆の絵」は有志の生徒によってこれまでに222点制作されました。今年も15点が完成し、広島市の原爆資料館に寄贈されています。

被爆者の高齢化が進む中、原爆の惨状を後世に残し、制作過程で被爆体験が次世代に語り継がれていく取り組みを継続している点が評価されました。

受賞について、基町高校は「歴代の卒業生、戦争を知らない高校生たちとやりとりを重ねてくれた被爆体験証言者の功績。受賞を機に幅広い世代の1人でも多くの方に『平和のために出来ること』について考え、実行していただく契機となれば」コメントしています。

贈呈式は来月、行われます。