朝晩が涼しくなるなど、季節の進みを感じることが多くなってきました。「食欲の秋」に気をつけたいのが調理家電の火災です。こちらの実験動画をご覧ください。
食欲の秋の代表格「焼き芋」です。サツマイモをアルミホイルに包み、電子レンジに入れて「レンジ」ボタンを押してしまうと…。
金属製のアルミホイルから火花が散り、しばらくして炎が上がりました。サツマイモも真っ黒に焼け焦げています。
電子レンジには「レンジ加熱」と「ヒーター加熱」があります。

「レンジ加熱」は電磁波が水分子を振動させ食品の”内側”から発熱させる仕組みです。金属は電磁波が当たると火花が発生する恐れがあります。

一方、オーブンやグリルといった「ヒーター加熱」は、食品の”外側”から温める仕組みで、ラップなどは溶けて燃える可能性があります。
NITE(製品評価技術基盤機構)に通知された調理家電の火災件数は、過去5年間で388件。複数の死者も出ています。製品別で最も火災が多いのが「電子レンジ」です。誤った使用が事故につながっています。
事故経験者などへのアンケート調査で、最多は「金属製品のレンジ加熱」。「卵の加熱」、「長時間加熱」と続きます。
NITEは製品の取扱説明書の確認を習慣化し、安全に使うよう呼びかけています。
