広島県内で、警察官などを名乗る特殊詐欺が相次いでいます。警察は12日、女性2人があわせて5000万円を超える被害にあったと発表しました。
警察によりますと5月、安芸郡に住む女性(70代)に通信事業者を名乗る男から電話がありました。その後、警視庁捜査第二課を名乗る男から「守秘義務があり、誰にも言ってはいけない」などと言われ、指定された口座に現金合計2290万円を振り込んでだまし取られたということです。
また7月23日には、福山市に住む女性(60代)の自宅に通信事業者職員を名乗る男から電話がありました。男は「あなた名義で不正に契約された携帯電話番号があります」などと話し、愛媛県警や検察官を名乗る男に代わり話を続けたといいます。
その上でLINEで「容疑を晴らすためには全ての資産状況を確認する必要がある」などと、複数の暗号資産の取引口座を開設するよう指示。女性は指示されるまま、合計2787万4000円分の暗号資産を購入して送信したということです。
警察官などを名乗った特殊詐欺は全国的に相次いでいて、警察は、・警察官が捜査のためにお金を要求することはない。・SNSやビデオ通話で連絡することはないーーなどと注意を呼びかけています。