広島港で「ギャング」と呼ばれるグループが活動しています。ねらいは、わずか10センチの“車と車の隙間”。彼らの正体は“輸出船積みのプロ”。一体なぜそう呼ばれているのか?知られざるプロフェッショナル集団に密着しました。

広島港にずらりと並ぶのは、工場から出荷されたばかりのマツダ車。ここから、世界中へと輸出されます。その品質を、最終工程で支えているのが、『ギャング』と呼ばれる男たちです。

マツダ・ロジスティクス 陰山元明 班長
「ギャングと言われると、ものすごい悪そうなイメージがあるんですけど。人相はみんな悪いですけど中身はいいひとばっかりです。この車は、こっちに動くなってわかればそちらは歩かないとか。作業がとまらないように、そこらへんは、みんな統一して出来ている」

規律のとれた自動車船積みのプロフェッショナル集団=『ギャング』。海運業界で船の荷物の積み下ろしをするチームを指す言葉です。語源は、ドイツ語の「行進」や「行列」を意味する「Gang(ガンク)」から来ていると言われています。