ことし、県内の中小企業の春闘で賃金引き上げの回答・妥結水準が過去最高となりました。

連合広島によりますと、ことしの春闘の全体の賃金引き上げ額は去年から142円低い1万7067円で、賃上げ率は5・48%でした。

そのうち中小組合では、引き上げ額が1万2807円と前年を上回り、集計を始めた1996年以降、最高水準となりました。

連合広島は、「物価上昇局面の中で『人への投資が不可欠』であると、労使の認識を一致させることができた」とする一方、「大手と中小企業の賃金格差は依然として残っている。中小企業が、賃上げ原資を確保できる取り組みが引き続き求められる」としています。