広島カープの 新井貴浩 監督が9日、球団事務所で 松田元 オーナーに2024年シーズン終了を報告しました。就任2年目の今季は、8月まで首位争いを繰り広げ、6年ぶりのリーグ優勝が期待されましたが、9月以降、7勝22敗と大失速。Bクラスの4位で終了し、2年連続のクライマックスシリーズ進出を逃しました。

松田オーナーから来季の続投要請があり、新井監督は「ありがとうございます」と答えたということで、就任3年目の来季へ向けて「変わらないといけない。現場の中でいろいろな変化があると思います。もちろん優勝を目指すが、ことし以上に苦しく険しい道になることを覚悟してがんばります」と語りました。

~ 新井監督 一問一答 ~

Q. オーナーにはどういった報告をされましたか?

「1年間ありがとうございましたと。また、9月にああいった形になったので、申し訳ございませんと報告をさせていただきました」

Q. 1時間を超える話し合いになりましたが、オーナーからはどういった言葉をかけられましたか?

「今シーズンのことと、来季に向けての話。ほとんどが来季に向けた話でした。」

Q. もちろん来季も指揮を執る前提で話は進んだと思いますが、正式な要請はあったのでしょうか?

「はい、いただきましたので、ありがとうございます。よろしくお願いします。と、お伝えしました」

Q. あらためてその言葉を受けて、お気持ちはいかがですか?

「来季に向けた戦いは自分の中で始まっているので、毎日、いろいろ、ことしの反省と来季に向けてどうするか考えています」

Q. あらためてことしの1年は、どんなシーズンだったでしょうか?

「8月までは本当にみんなよくがんばってくれて、いい戦いができたと思います。ただ、勝負の9月にこのようになってしまったのは、自分の力不足を痛感していますし、去年のこの時期とことしでは自分の考え方も変化してきていますので。いろいろ、考え中です」

Q. あらためて、ことしの投手陣・野手陣をそれぞれ総括していただけますか?

「投手は1年間通して先発もブルペンもみんなよくがんばってくれたと思います。去年まで1軍のマウンドに上がることが少なかったピッチャーもたくさん上がってくれましたし、よくがんばってくれたと思います。若いピッチャーも成長しました。野手も守備の方はよくがんばってくれたと思います。ただ、得点力不足は否めなかった。そこは一番の課題として、秋季キャンプで今、若手が教育リーグにも行っていますので、がんばってもらいたいと思います」

Q. 最終戦のセレモニーでは、ファンの前で「来シーズンはさまざまなことが変化する」とおっしゃられた。どんな思いで発せられたのでしょうか?

「自分の気持ちに正直に言葉を発しているだけです。変化する年というか、変わらなきゃいけないと思う。来年ではなく、その先3年後、5年後、わたしがいつまで監督でいられるかわからないが、来年だけでなくカープの未来を考えて、変わっていかないといけないと思う」

Q. 具体的にはどんな変化が必要だと考えていますか?

「そこは自分の中でとどめておきます。わたしは現場を預かる監督なので、現場の中でさまざまな変化が見えてくると思います」

Q. 優勝のためには、新しい戦力も大切になると思います。今後の戦力補強について、球団に求めたいことはありますか?

「今シーズンの途中から球団の方が外国人選手をたくさんリストアップしていただいて、わたしもチェックしています。ドラフトについては、編成とスカウトの方から報告は来ています」

Q. 就任1年目の昨季が2位、今季が4位、そして来季は3年目、どういった目標を掲げているのでしょうか?

「当然、優勝を目指してやるんですが、ことし以上に苦しく険しい道のりになると思います。そこは覚悟してがんばっていきたいと思います」