事件現場となったアパート

事件が起こった2023年7月17日。法廷で女は、当時の状況を次のように語りました。

(弁護側の質問)
Q.この日は何をしていましたか?
A.日中はネコと遊んでいました。
Q.その後は?
A.また隣の部屋からドアの音が聞こえてきました。
Q.音が聞こえてきてどうしましたか?
A.隣の部屋のインターホンを鳴らしました。
Q.なぜ?
A.我慢の限界で、一言文句を言わないと気が済まなかったからです。
Q.男性から反応はありましたか?
A.しばらく経ってから玄関の扉が開きました。
Q.そのとき男性から何か言われましたか?
A.何も言わないまま、左あごを突然殴られました。
Q.殴られた後どうしましたか?
A.顔や頭などを立て続けに殴られたので、手で顔を覆い、しゃがみ込みながら「助けて」と叫びました。

女はその後の行動については、「殴られて気を失っていたので、あまり覚えていない」と繰り返しました。

弁護側は、その後も男性は暴行を続けていて、女は自分の身を守るために男性の頭部や腹部などを数回踏むにとどまっていたと主張しました。

一方、当時の様子を写した動画や目撃者の証言からは、一方的に女が男性に暴行を加える様子が明らかになりました。