その矢野と “鉄壁の二遊間” を組むのが、言わずと知れた “セカンドの名手”・菊池涼介 。

広島カープ 菊池涼介 選手
(7月31日 ヒーローインタビュー)
「本当にいつも隣に矢野さんに引っ張ってもらっているので、『いつも、ありがとうございます』」

1年目のオフから自主トレをともに行い、今やカープの象徴ともなっているリーグ屈指の二遊間ですが、矢野は試合中でも菊池から「守備の極意」をどん欲に吸収していきます。

矢野雅哉 選手
「基本、ぼくが聞くことが多いんですけど、その1プレー1プレーのことについてアウトになってもセーフになっても『あれはこうした方がいいですか?』とかいろいろ聞くことが多いので」

今シーズン、ともに二遊間を組むこと68試合(8月4日時点)。試合を重ねるごとに、より強固になっていく守備に矢野も充実感と成長を感じていました。

矢野雅哉 選手
「もう菊池さんに教えてもらいながらずっとやってきたので、たぶん、“できて当たり前” っていうふうに見ていただいているので、昨年よりはぼくから聞くことも減りましたし、それは感じています。勉強していかないといけないなっていうところもいっぱいあるので、ここからまだ試合がいっぱいあるので、今まで起きたことのないプレーとかもいっぱいあるので、菊池さんに聞くことができたらいいなと思います」

今シーズン、もともと守備に定評のあった矢野が出場機会を増やしているのは…

実況
「2球目を投げました。打った。打ち上げた。ショートが追う。左中間に落ちたぞ。菊池はもう3塁を蹴っている。今、ホームイン。矢野雅哉、2試合連続タイムリー。菊池が還って2-0」

そう、バッティングの成長です。過去3年は打率1割台に沈み、課題となっていた打撃ですが、今シーズンは.243にまで数字を伸ばしています(8月4日時点)。

   試合数 安打数 打率
2022  55  13  .193
2023  93  22  .185
2024  87  62  .243

そして、そのきっかけとなったのは、5月10日、早出練習の際に 朝山東洋 コーチから言われたアドバイスによるものでした。