自分たちで取材を重ね、原爆の「黒い雨」をテーマに完成させた映像作品…。大学生が核廃絶などを訴える大会に出席し、その制作への思いなど話しました。

「核兵器のない平和で公正な世界を…」などをテーマに、3年ぶりに開かれた大会です。


広島経済大学 4年 西野 真李花さん
「黒い雨被爆者の身体には、ケロイドやけがの跡はありません。このため、76年の間、被爆者と認められてきませんでした」


広島経済大学4年の西野 真李花さんと奥原 芽衣子さんです。去年、原爆投下直後の「黒い雨」を浴びた人たちの証言をまとめたドキュメンタリー作品を手がけました。


「黒い雨」のことを大学の講義で知り、実際に体験した人たちのもとに何度も通いつめました。


裁判を経て、その人たちが「被爆者」と認められるまでを追い続け、作品を完成させました。西野さんたちは大会の関係者から「制作の経緯や思いを伝えてほしい」と会場に呼ばれました。いよいよ西野さんたちの出番です。


西野 真李花さん
「多くの方が早くに亡くなり、生き延びた方も病気・貧しさ・差別や孤独に苦しめられてきました」


広島経済大学 4年 奥原 芽衣子さん
「去年7月、全面勝訴した光景や被爆者健康手帳をもらったときのうれしそうな顔・複雑そうな顔は今でもはっきり覚えています」


取材に協力してくれた被爆者に会いに行きました。


被爆者 高東征二さん
「はじめは少し危ういなと思ったが、だんだんね、追及する姿勢になって、すごく頼もしかった。やっぱり若くないとだめよね」


奥原 芽衣子さん
「1回の取材では自然な表情を引き出すことはすごく難しかったが、心の距離を縮めることができたのは、作品を通してうれしかった」


西野 真李花さん
「(黒い雨)で今でも苦しんでいる方がいらっしゃるということで、今でも続いていることを1人でも多くの人に知ってもらいたい」


西野さんたちは、上映会などを通じて同じ若い世代に「黒い雨」問題を伝え続けたいとしています。


― 学生たちは制作にあたって6人の被爆者の声を聞いたということです。その取材時間、なんとおよそ130時間にも及んだそうです。