2024年の抱負は“勝つ”

70年以上の歴史を持つ大分舞鶴高校から誕生した初のプロ野球選手として関係者の期待も高まっています。常廣の高校時代、監督として指導した花田修さんは当時をこう振り返ります。

花田修さん:
「常廣が4球で2者連続ホームランを打たれたのは夏の大会準決勝で、相手は明豊でした。6回からリリーフとして登板させましたが、ひょうひょうとマウンドに上がり、ひょうひょうとベンチに帰って来たのをよく覚えています」

「練習では無駄のないフォームになるよう指導してきました。一時球速にこだわり、フォームがバラバラになったことがありましたが、軌道修正し安定したフォームの形ができ上がりました。負けたくないという目標を彼はいつも持っていたので、持ち前の反骨精神が成長を後押ししたと思う」

「プロは年間を通しての投球になるので、けがのない体作りを心がけ、理想のボールを投げられるよう追求してほしい」

常廣:
「お祝いの言葉をたくさんもらえるとやっぱり嬉しいなって思います。高校で3年間学んだものは今の土台になってるものがある。変わらないものっていうのは絶対あるんで、高校時代に培ったものが大きいのかなと思います」

「今年の目標は“勝つ”です。これからは何においても勝ち負けが問われる世界なので、勝たないといけないというのはどんなことがあってもそうなので、この目標にしました。ストレートで空振り取って、フォークで三振を取る。打者を圧倒できるようなピッチャーになりたい」

クールな表情の奥で闘志を燃やす右腕は広島で羽ばたけるか。常廣の挑戦が始まります。