白と黒の羽を伸ばして舞う鳥。国の特別天然記念物に指定されている「コウノトリ」が由布市湯布院町に飛来して話題になっています。
(堤記者)「50メートルほど離れたあちらの水田で白い2羽の鳥がエサを探しているようです。あっ飛んでいきました」
(近くに住む人)「最初カラスかサギかなと思ったんですけどね。体が大きいからこれは違うなと」
大分県由布市湯布院町下湯平では3日前からその姿がたびたび目撃されていました。地元の人たちが話していた通り、その正体はやはり…
(兵庫県立コウノトリの郷公園・西田和佳奈さん)「これはコウノトリですね。全て番号で管理しているのですが、香川県や富山県を経て大分に来ているようです」
舞い降りたのは国の特別天然記念物で絶滅危惧種にも登録されているコウノトリ。兵庫県立コウノトリの郷公園によりますと、野生の個体が国内で295羽しか生息していません。
エサ場を求めて全国各地を飛び回るコウノトリ。個体を識別する足輪から、飛来したのは島根県生まれの3歳のメスと兵庫県生まれの4歳のオスということです。
(兵庫県立コウノトリの郷公園・西田和佳奈さん)「連れ添い行動とか呼んでいますけど、繁殖して初めてペアと呼んでいるペアになって繁殖してくれたらいいなと思う」
また、エサが豊富だったことからこの地域に飛来したのではないかということです。
(近くに住む人)「うちの地区はこうの地区と言って幸せの野原の野と書く。ここに居着いてほしいです。見ていて幸せな気分になる」
コウノトリの郷公園によりますとコウノトリはエサの条件が良ければどの地域でも住みついて繁殖する可能性があり、発見した際には静かに見守ってほしいということです。