おりひめジャパンの新星、フル代表定着に向け意欲

U-16、U-18、U-20と各年代別の代表に選ばれてきた石川は2022年6月から開催された世界女子ジュニア選手権(スロベニア)で7試合に出場し、チームトップの46得点を記録し、得点ランキング7位に入る活躍を見せ、日本を25年ぶりのひとケタ順位となる9位まで導きます。また今大会のベスト7にも選出されました。

そして、2022年9月の日韓定期戦でフル代表に初召集。途中出場で2得点をあげると、冬のアジア選手権でも召集されました。大学でも石川を指導する楠本監督は、その実力と可能性を高く評価しています。

(楠本繁生監督)
「左利きというところがチームにとっても大きな武器。年が一番若いんですけども、大胆なプレーが周りの人を引きつけるし本人の魅力でもある。あとはやっぱり物怖じしない性格ですね」

代表のエースである中山佳穂(北國銀行)のポジションは得点力が求められる攻撃のライトバック。エースに次ぐ2番手の枠を、複数の選手が争っています。

(楠本繁生監督)
「石川選手が代表に選ばれることで、夢を描いている中高生とかに本当に大きな発信力になるかなと思う。ぜひ代表メンバーの座をつかみ取って、またコート中で大暴れしてハンドボール界に大きな光をもたらしてほしい」

練習中も、他の選手から「佳穂も柔らかさがすごいけど、空はもっとすごい」と声がもれるほど存在感を示していますが、チーム最年少の石川はフル代表定着に向けて自分に厳しく練習に取り組んでいます。

(石川空)
「ディフェンスの約束事をやっぱり最初の方ではなかなかできなくて…。でもちょっとずつ自分のやり方とかを変えていって、いま少しずつ約束事がしっかり徹底できて、オフェンスの自分の得意なところまで持っていけるようになってきました。
監督が求めてるのはディフェンスもオフェンスもできる選手だと思う。ディフェンスの当たりの強さやフットワーク力が自分まだ足りてないので、そこをもっと強化していって、両方で使える選手になりたい」

憧れのオリンピック、そしてその先を見据えながら、若さあふれる未来のスターは日々に全力投球です。

(石川空)
「ずっと小さい頃から本場・ヨーロッパや世界で戦える選手になりたいというのを
目標にやってきたので、日本で活躍するのはもちろん、海外に出ても活躍できる選手になれるように頑張っていきたいと思います」