大規模な火災があった大分市佐賀関で公費解体が進む中、伐採した桜を挿し木で次世代へ引き継ぐ取り組みが本格的に進められています。

(八尋記者)「道路沿いに並んでいた桜の木。佐賀関の火災で被災したことを受けてすべて伐採されました」

田中地区のグランド横に並ぶ桜並木は、50年以上前から植えられ、地元の人に親しまれていました。しかし、火災で木の一部が焼け焦げ、樹齢による衰えもあったことから、3月に伐採されました。

地域に根付く思い出の木。その記憶をつなぐため、新たな取り組みが始まりました。市から委託されている造園会社「豊秀植木」が、切り取った100本の枝で挿し木をして樹木の再生を進めています。その結果、数本の木から桜の花が咲きました。

豊秀植木・佐藤淳八社長:
「自分たちの分野でできることを一生懸命しようと思いました。咲いてくれたときはちょっとだけ安心しました」

挿し木から根が出る確率は通常40%~60%ですが、今回は火災の影響もあり20%程度。順調に育ち早ければ40日で根が出始めるといいます。今は1日2回、水やりをするなどして慎重に栽培しています。

豊秀植木・佐藤淳八社長:
「数多くの桜が佐賀関に帰って、みんなの目を楽しませてくれるように私たちも何かしらの手助けができればいいと思っています」