大分県佐伯市の公園で寄り添うようにたたずむ2本の木が今、SNSなどで話題になっています。
大分県佐伯市の番匠川河川敷にある山王公園。広場にぽつんと2本の木がたたずんでいます。佐伯市で写真館を営む吉良けんこうさんは5年前、その存在に気づき撮影を重ねてきました。
(吉良けんこうさん)「この木だけ目立つんですよね。しかも2本ありますしそれで気になって寄ってみたら、ちょうど2本寄り掛かった感じがあったものですからね」
吉良さんは「寄り添う木」と名づけSNSに投稿しました。
(吉良けんこうさん)「すごくロケーションとしてもよいです。撮られる方が笑顔になるんです」
吉良さんの写真をきっかけに、地元のまちづくり協議会が動きました。それが赤いマフラー。2年前から冬になると2本の木にかけ、そこに訪れた人が願い事を寄せていきます。寄り添いながら力強く生きているその姿に自分を重ね合わせる人もいるそうです。
(吉良けんこうさん)「(寄り添う木)を見ながらいろいろな恋人同士とか夫婦とか年がいって夫婦でいるというような感じでオーバラップさせるのかなという気はします」
「寄り添う木」は多くの人たちの温かい気持ちがこもったマフラーを巻いて今年も冬を乗り越えます。