16日に大分市で開催される大分国際車いすマラソン。地元・大分市出身で今回初めてレースに挑戦する戸次美保さんに密着しました。
練習着姿でレーサーに乗り込む戸次美保さん(51)。16日に開催される大分国際車いすマラソンのハーフマラソンに、初出場します。
(戸次美保さん)「低い姿勢から前を見る体勢が首と背中に負担がかかり、生活用の車いすとまた漕ぎ方も違うので、指導を受けながら練習していますが、なかなかフォームがうまくいきません。まだまだ改善中です」
大会に向けて、戸次さんは週2回、別大国道で10キロから20キロの距離を走り込んでいます。
2024年1月、くじゅう連山での登山中に滑落事故に遭い、下半身が完全麻痺となった戸次さん。車いすでの生活を余儀なくされましたが、リハビリの中で車いすマラソンの存在を知り、去年の大会を現地で観戦。そこで見た光景が彼女の背中を押しました。
(戸次美保さん)「98歳の最高齢の方の走りを見て、勇気をもらいました。チャレンジすることが大事だと感じ、背中を押してもらった気がして今年は自分もチャレンジしようと決意しました」
もともと体を動かすことが好きで夢中になれるものを探していた戸次さん。去年の大会後から、本格的に練習に取り組みました。初めての大会出場に向けて沿道の声援を受けながら駆け抜ける自分の姿を思い描いています。
(戸次美保さん)「去年、実際に自分が観客として行ったときに、すごくみんなの応援が選手の力になってるように感じたので、今度は自分が選手になって、応援を力に変えて、完走を目指して頑張りたいです」
新たな舞台に挑戦する戸次美保さん。周囲のエールを力に変え、完走を目指します。
大会は、11月16日午前10時に大分県庁前をスタートします。



















