80年前の7月25日、空襲により児童ら127人が亡くなった津久見市の保戸島。今年も慰霊法要が行われ、参列者が平和への誓いを新たにしました。

空襲から80年が経った25日、津久見市保戸島には島の外からも多くの人が訪れ、高台にある海徳寺で犠牲になった人たちの霊を慰める法要が行われました。

1945年7月25日、保戸島国民学校に爆弾が落とされ、授業中だった124人の児童と教師らあわせて127人が犠牲になりました。学校にある慰霊碑には一人一人の名前が刻まれています。

慰霊法要には遺族や関係者のほか、保戸島小中学校の5人の児童と生徒も参列。犠牲者の骨を集めて作られた「骨地蔵」を供養しました。

また、保戸島空襲を題材にした朗読劇も披露され、小さな島は平和を願う思いに包まれました。

(保戸島小中学校の児童・生徒)「戦争はしてはいけないと思いますし、他の人たちが亡くなることを考えてほしい」「戦争は人が死んでいくだけで、誰も得しないというのことがわかった。保戸島空襲を話していきたいというのは少しある」

子どもを含む127人もの民間人が亡くなった保戸島空襲から80年。島では毎年7月25日に悲惨な歴史を振り返り、平和の尊さを伝え続けます。