国際電話でNTTなどの大手通信会社を名乗り、架空の未納料金の支払いを請求される事案が相次いでいて、国や県が注意を呼びかけています。

(実際にあった自動音声)「こちらはNTTドコモです。お客様の携帯電話は本日で利用停止されます。詳しくは『1』を押してください」

これは去年から全国で相次いでいる不審な自動音声通話です。音声に従い、ダイヤルを操作したり、かけ直したりすると詐欺の被害にあうケースがあり、消費者庁が注意を呼びかけています。

こうした不審電話で多用されているのが「国際電話」です。

(県消費生活センター・清水磨智子さん)「分からない国際電話番号から電話がかかって『有料サイトの未納料金が何十万円ある。確認のため住所、氏名、生年月日を教えてください』と、言われるような内容が電話であるそうです」

消費者庁によりますと、おととし4月からのおよそ2年間で「NTT」や「NTTファイナンス」を名乗る電話などで、身に覚えのない利用料金を請求されたとする相談が6000件寄せられています。

このうちの半数以上が「+」マークと、国番号から始まる「国際電話」によるものです。県消費生活センターにもこの1年間で国際電話による不審電話の相談が40件寄せられています。

(清水磨智子さん)「電話会社が突然電話をかけて何か請求するということは通常考えにくいですので、家族や消費生活センターに相談いただきたい」

消費者庁は不審な国際電話番号からの着信には応えず、かけ直しもしないよう呼びかけています。