様々な事情により家庭で暮らせない乳幼児を養育する、大分県内唯一の乳児院が施設を建て替え、子育てや里親支援などの機能を強化しています。
県内唯一の乳児院である別府市の「栄光園」は施設の建て替えが完了し、4月から「乳幼児総合支援センター」として運用を開始しています。
生まれたばかりの赤ちゃんから2歳くらいまでを対象に、これまで以上に支援機能を強化していて、30日の竣工式で施設がお披露目されました。
様々な事情により家庭で育てられない子どもたちが暮らす居室は、3室に分けて小規模化。1室の定員は5人で、家庭的養育を目指します。また、アパートのような間取りが特徴の親子ルームを2室新たに設置し、ショートステイなどを通じて親子支援を行います。
(乳幼児総合支援センター栄光園・安西恵子センター長)「乳児院だけでは少し閉鎖的なイメージがあったと思うが、乳幼児総合支援センターになることで、気軽に親子教室や親子ショートステイとかも利用してもらいたい」
センターでは子育て教室や育児相談なども行うほか、県の委託によって「養子縁組里親」の支援を担い、子どもの福祉の向上を目指します。