大分県日出町の九州ナノテック光学が、黒い色の調光フィルムの開発に成功し、高級車のガラスルーフ向けの生産を本格化させます。

特殊な液晶フィルムの製造・開発を手がける日出町の九州ナノテック光学の馬場潤一社長らが18日、佐藤知事を訪れ、工場の増設を表明しました。

九州ナノテック光学ではトヨタの高級車のガラスルーフ用に、スイッチひとつで透明・不透明が切り替わる白色の調光フィルムを製造しています。

今回、新たに黒色フィルムの開発に成功したことから、製造拠点として、日出町の大神地区に第三工場を建設することになりました。投資額は16億3千万円で新たに16人を雇用し、来年4月に操業を開始する予定です。

黒色フィルムはすでに2車種での採用が決まっているほか、ヨーロッパの自動車メーカーからの問い合わせもあり、需要の拡大が見込まれています。