野焼きを撮影したある動画が今、SNSで話題を呼んでいます。人気の秘密は映像に出てくる小さな動物。野焼きをしている山から出てきたのは「カヤネズミ」でした。
春の訪れを告げる野焼きは3月9日、由布岳でも行われました。ボランティアの参加者が作業の様子を撮影していると突然、動物が現れました。山の中から慌てて出てきたのは体長わずか5センチの「カヤネズミ」です。

(日本ミズベ研究所 富山雄太代表)「道路から飛び出してきたときにはびっくりした。まさか自分の足に登ってくるとは」
撮影したのは環境保全活動に取り組む富山雄太さんです。カヤネズミは県の準絶滅危惧種に登録されている動物で、普段は草原や水田に生息し、めったに人の前に姿を見せません。

(日本ミズベ研究所 富山雄太代表)「何もしなかったら森になってしまう。森になるとカヤが生えないのでカヤネズミが住めなくなってしまう。生物多様性を守るためにも上手く野焼きが行える世の中や社会になってほしい」
人懐っこさもみせながら5分程、富山さんと触れ合った後、カヤネズミは野焼きを終えた山へ帰っていったそうです。