大分県内ほとんどの小中学校が夏休みに入っています。厳しい暑さが続く中、休みの間も気を付けたいのが熱中症。予防のポイントをお伝えします。

観測史上最も早い梅雨明けとなり、厳しい暑さが続く2022年の夏、特に気を付けたいのが熱中症です。どんな対策をとっているか街で聞きました。

(街頭)「適度な水分補給。なるべく日陰を選んで歩くとかそんな感じ」「(携帯扇風機は)女子高生みんな持ってます。登下校中とかバスの待ち時間で使っています」

県によりますと今シーズン、熱中症やその疑いで病院に運ばれた人は447人。2021年の同じ時期の234人から大幅に増えています。


例年、搬送件数が増加するのは7月下旬からで、夏休みを楽しく過ごせるよう家庭で気を付けるポイントについて専門家に聞きました。

(あんどう小児科・安藤昭和院長)「顔色が悪くなるとか、逆に顔が火照るとか、きつそうにしているのがまず1つ。俗に足がつると言いますけど、筋肉のけいれんとかも熱中症のサインの1つと考えていい」


感染症対策のマスクについては屋外では外すことで熱中症のリスクを下げることにつながります。また食事や睡眠など規則正しい生活リズムで過ごすことが重要です。

(安藤昭和院長)「早寝早起きをして栄養バランスを考えて、朝食は抜かずにしっかり食べる。のどが乾く前にこまめに水分摂取するのがポイントです」

一方、身近な人が熱中症になったときの対応について聞きました。

(大分市消防局救急救命課・甲斐祐輔さん)「気分が悪い人がいれば涼しい場所に移動させてあげてください。それから服がきつければ緩めてあげる。冷やすポイントとしては、首元・脇の下・太もものつけねの3か所になります」


この3か所には太い血管が通っていて、ここを冷やすことで体温を下げられます。また氷や保冷剤などが手元にない場合でも対処法があります。

(甲斐祐輔さん)「水をかけてあげて、うちわや扇風機であおいであげると体を冷やすことができる。熱中症は重症化すると危険な病気になりますので、あるものでできることをしていただければと思います」

熱中症を防ぐめには最新のアイテムを利用するのも効果的です。

(東急ハンズ大分店・森川沙織さん)「今年の新商品としてこちらの傘が新発売となっています。ボタンを押すと中で扇風機のファンが回るという新商品が入荷しました」

この傘は遮光率99.99%で直射日光を防ぎながら扇風機で風を送ることができるこの夏の最新アイテム。他にも手のひらや足首を冷やせる新商品など暑さ対策アイテムは日々進化しています。

(森川沙織さん)「夏休みにも入りましたし、お出掛けの機会も多くなってくると思いますので、熱中症対策のグッズはこれから売れ筋となるのかなと思っています。」


「まだ大丈夫」と思っていても、気付かないうちになってしまうことがあるのが熱中症です。予防の心がけと対応のポイントをしっかり理解することが大切です。