日本の「加害の歴史」の展示を巡り様々な意見がでている長崎原爆資料館の展示リニューアルについて、長崎市は検討期間を確保するため完了時期を当初予定していた来年の被爆80年から1年以上延期する方針を示しました。

長崎原爆資料館の展示リニューアルは長崎市が「被爆80年周年記念事業」として進めているものです。

時代の変化に対応した展示を目指し有識者らでつくる審議会で検討が進められていますが、「原爆に至る日本の加害の歴史」の展示のあり方を巡り、審議会の中でも様々な意見が出されています。

市が去年12月から行ったパブリックコメントでも160人から200件を超える意見が寄せられ、そのうちおよそ7割が『加害を含む歴史展示に関する意見』でした。

このため長崎市は「慎重かつ丁寧な検討を進めるため時間を確保する必要がある」として、被爆80年にあたる《来年度末》を予定していたリニューアル完了時期を《再来年度末》以降に延期。その間、市民参加のワークショップを開いて、より幅広い市民の声を聞く機会を設ける方針です。

ワークショップは来年度、数十名規模で3回の開催が予定されています。